2. Interactive Data Visualizationが実際にどのような場⾯での活⽤が期待されるか?

2021年5月24日
カテゴリー:レポート

適した場⾯

 静的なデータの可視化と異なり,動的なデータの可視化では容易に拡⼤や縮⼩などが可能であるので,実際に顧客や同僚と議論しながらグラフを動かして使⽤することが可能です.それゆえ,あらかじめ1つ動的なグラフを作成しておけば,議論の中で出てきたデータに関する些細な疑問などは,グラフ⼀つで解決する可能性もあります.例えば,時系列データのグラフにおいて,1ヶ⽉間のデータを作図した場合,1ヶ⽉での全体像の把握と1⽇や1時間の中での詳細な変化を(データが存在する限り)⼀つのグラフで確認することができます.静的な可視化では,このような全体像の把握と詳細な変化を⾒たい場合,対象の範囲のグラフを毎度作成する必要があるため,グラフからデータの特徴をじっくりと考察する上でも強みを発揮します.近年では,この動的な可視化⽅法も多くのライブラリが公開され,簡単な可視化であればわずか数⾏のコードで実現でき,⼿軽に動的なグラフを作成することが可能となりました.

適さない場⾯

 ⼀⽅で,動的な可視化によるグラフや図はhtml出⼒のような特定の形式に限られ,そういったファイルが成果をまとめる報告書や論⽂およびプレゼンテーションに⽤いられるような,WordやPPTファイルへは添付することができないという⽋点があります.また,⼀つのグラフから得られる情報量が静的な可視化よりも多く,読み⼿側の解釈が発散しやすい傾向にあります.ゆえに静的なデータの可視化は報告書や論⽂のように,著者が主張したいことをよりフォーカスして強調するためのサポートとして⽤いることには,動的な可視化よりも適していると考えられます.これらそれぞれの特徴を踏まえた上で,使⽤する場⾯や⽬的によってこれら2つの可視化⼿法を使い分けるのが賢明と⾔えます.

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