1. Interactive Data Visualizationとはなにか?

2021年5月17日
カテゴリー:レポート

はじめに

 本記事はデータの可視化をテーマに,動的なデータの可視化(Interactive Data Visualization)について焦点を当てたいと思います.記事の中では,気温データを可視化した例を用いて,動的な可視化の活用方法やその特徴について,また動的な可視化を行うためのPythonを用いたライブラリについてご紹介します.記事の最後では,応用例として下記の地球儀のような可視化例について触れてみたいと思います.

こちらから実際に動かして頂けます

Interactive Data Visualizationとはなにか?

 Interactive Data Visualizationは一言で表すと,ユーザーによるインタラクティブな(対話的な)操作が可能なデータの動的な可視化方法です.通常,皆さんがよく目にするExcelで描けるような図やグラフは静的な可視化方法であり,例えばマウスでクリックするようなユーザーの操作によってグラフの見た目が変化することはありません.一方で,動的な可視化の場合には,マウス操作によって     グラフの拡大・縮小や,縦や横に移動することが可能です.また実際のデータ点の上にマウスホバーする(マウスカーソルを合わせる)ことで,そのデータ点の補足情報を表示することも可能になります.そのため,静的な可視化に比べて一つのグラフから読み取れる情報がより多くなるといった特徴が挙げられます.

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