運用作業の失敗を抑制するための類似作業抽出手法の提案
概要
通信設備の新規導入や設定の変更作業は,作業失敗が生じた場合のユーザに与える影響が甚大であるため,高い信頼性が求められる.しかし,実際にはマニュアルの不備や,ヒューマンエラーに起因した作業失敗が生じる場合がある.このような作業失敗を防ぐために,ヒヤリ・ハット事例などの過去に行われた類似作業の詳細情報を作業者間で共有することは有効である.一方で,蓄積された過去の作業情報から,作業失敗の抑制に有用な情報を含む類似作業を人手で抽出するには労力がかかる.本研究では,社内に蓄積された過去の作業情報に関するテキストデータから,作業者にとって有用な情報を含む類似作業を自動で抽出し,作業者に事前に提示することで,対策を促し作業失敗を抑制する手法を提案する.提案手法で抽出した類似作業の有用性について,実際の作業者により評価した結果,提案手法の有効性が確認できた.
キーワード
システム運用,作業失敗,自動抽出
〔文献〕
武田 直人†, 大西 圭介††, 岡田 圭司†, 酒徳 哲†, 立花 篤男†, 阿野 茂浩†
運用作業の失敗を抑制するための類似作業抽出手法の提案. 信学技報 IEICE Technical Report ICM2018-67 . 2019-03
† KDDI株式会社
†† 株式会社構造計画研究所
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